リリース:Friday, 19 August 2011

Technology Idols

ヨーロッパ全般に渡り、無数のポップコンサート、ステージミュージカルや新人歌手発掘コンペ(スウェーデン・アイドル等)のTVプログラムにおいて、Datapathのテクノロジーがオーディエンスを魅了し注視させる仕掛けの一部として利用されています。

ショービジネスの競争は激しく個々のショーやステージでは、観客を留めなおかつ期待を増やすために新しい“ワーワー”言わせるファクタを提示しなくてはなりません。エンタテイメントの大きな注目とショービジネスの成功のためにはこういう仕掛けが必要になります。

急速に進むテクノロジーの出現により、ショーをデザインするビデオエクスパートはこれらのツールを使い、セットデザインのこれまでの境界を取除きながら、新しい試みと新たな要求を追い求めています。

スター誕生

スター誕生

‘アイドル’ 番組を例に取ってみると、2004年にデビューした実在するこのスウェーデンのタレントショーは、現在最もポピュラーなTV番組に成長しています。グローバルにフランチャイズされた“アイドル”番組(元祖はFOXTVのAmerican Idol)の一環として、このショーはスウェーデンの優れたアマチュア歌手発掘のため、全国規模の予選オーディションを繰り返すものです。TV4チャンネルで行われる最終ファイナリスト・ステージでのライブパフォーマンスのコンペティションの結果、ウィナーは電話による投票の集計で決定されます。

もちろん、優れた企画も大事ですが、何百万人もの視聴者のこころを捉える“見たい”という要素がサポートされていなければなりません。ライブパフォーマンスは、アイドルの賞に値する目玉であり、さらに創造的で革新的な色彩やインパクトを持った目を見張るようなエンタテイメントを提供しなくてはなりません。

ライブショーは、12面の小スクリーン群が左右の側面をかため、正面に大画面のセントラルスクリーンのビデオウォールを配置した背景のセットで行われます。2010年のアイドルは、ストックホルムのBrownsblend社のCEO、Morgan Brown が主担当としてビデオデザインとディレクションを行いました。ここはコンサート、ツアー、TV番組や企業の展示会を企画運営しております。

Brownsblend社は、多くのイベントのデザインと技術支援を行うスウェーデンの企業Beacon by SSR Stagelight社と提携しております。 SSR/Beacon はスウェーデンGreen Hippo社のHippotizerメディアサーバ製品の独占販売権をもつ代理店でもあります。

“我々の雇用はBrownsblend 社によって行われ、ツアーやインスタレーションのためにいくつかのユニットが常に待機しています。“とオーナーのPeppe Tannemyrは説明しています。 アイドルのためにDatapath VisionRGB-E2キャプチャカードを装着した2台のHippotizer HD(1台は実機で、もう1台はバックアップ)が展開されました。 このキャプチャカードは、スクリーン表示のためにライブのカメラ映像とビデオシーケンスの送出に使われました。

メディアサーバが提供するベネフィット

メディアサーバが提供するベネフィット

メディアサーバは、本来コンピュータベースのシステムであり、表示装置に対するストリーミングメディアを送出する特殊なソフトウェアが走っております。最近のメディアサーバは単なるメディア再生にとどまらず、マッピング、3Dシェーディング・アニメーション、変形したスクリーンの表示補正を行うイメージワーピング、表示の台形補正や隣接イメージ間のエッジブレンディング機能が要求されます。さらに、大画面プロジェクションや大型ビデオウォールのデフォルト解像度として、HDメディアの再生は年々標準になっております。

先に述べたアイドルに使われた2台のメディアサーバは、Datapath VisionRGB-E2キャプチャカードに機能的に依存している部分があります。このカードは、安定したリアルタイムキャプチャ性能を持っており、そのほかにもシングル入力ソースからマルチディスプレーウィンドーをつくる機能、DirectShowストリーミングドライバのサポート、ドロップフレームのないtriple-buffering メカニズムの特徴のためシステムと密接に統合されております。また、Datapath Visionキャプチャカードの良い点は、ボード上のプロセッサによるリアルタイムモード検出機能も挙げることができます。

Datapath社が新しい製品を発表した際バグや故障や欠陥がないことに驚かされます。しかも、オプションとして付加し易い価格設定も魅力です。Mr Tannemyr は述べています。

賞賛

賞賛

スウェーデンのTVプログラム、アイドルの例は、ヨーロッパのエンタテイメント業界においてDatapath Visionキャプチャカードの利用が増えつつあるほんの一例です。その他にEurovision 2005 in Kiev, Ukraine、West Lighting (Finland) at Eurovision 2007 in Helsinki, Finland、Procon Multimedia (Germany) at Eurovision 2008 in Belgrade, Serbia等でアイドルと同じ構成のメディアサーバが使用されております。Eurovisionは、ヨーロッパ・ブロードキャスティング・ユニオンのメンバー国間で毎年開催される歌謡コンテストです。このコンテストは1956年に始まったロングランのTVプログラムです。

また他の例では、先のSSR/Beacon 社が提携しているScenteknik ABというイベント業界のスペシャリストの会社とのプロジェクトがあります。ここには優秀なビデオスペシャリストがいて、イベントを企画、実行する際にメディアサーバを利用します。ポップミュージシャンであるEva Dahlgren によって実行された2011年のツアーではVisionRGB-E2キャプチャカードと、複数のプロジェクタにフルHD映像を表示するためx4ディスプレイコントローラを実装したメディアサーバが利用されました。

このツアーでは、x4の機能を使いメディアサーバのグラフィックス出力から供給される2800×1050解像度の映像を、2つの1400×1050映像にスプリット(分割・切出し)して、2台のエッジブレンディングされたプロジェクタに出力しました。x4は、入力した1つのDVIビデオ (Dual-LinkもしくはSingle-Link)を最大4つの独立した領域に切出し、回転(90, 180 or 270°)や拡大(最大64倍)を加えて、4台の独立したHDやアナログRGBプロジェクタやモニタに同時に出力できる外付けのディスプレイコントローラです。

The X factor

The X factor

“Datapath x4ディスプレイコントローラは外付けユニットであるため設置操作が簡単で、機能が揃っており価格も手ごろです。マルチスクリーンをアレンジするユーザにとってはなくてはならない製品です” とSSR/Beacon社のMr Tannemyr は述べています。

SSR/BeaconとScenteknik社は共同で‘Sugar – I Hetaste Laget’というミュージカルベースのプロジェクトも手がけております。このミュージカルはストックホルムにある100年の歴史を持つオスカー劇場で上演されたものです。ここでもx4は、3台のプロジェクタに非標準アスペクトレシオの1600×1200映像を出力するため使われました。 “すべてのシステムは舞台から5メータ離れたいくつかのそでに設置され、10メータのワイド・デジタルプロジェクタで映像を投影しました。演者にとって舞台の奥行きを十分に取れた設置です。” とMr Tannemyrは付け加えます。

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